「寝る前に甘酒を飲むと睡眠にどんな効果があるの?」「寝る前に甘酒ってリスクないの?」
そんな疑問を解決するために、本記事では甘酒が睡眠に与える影響や、具体的な取り入れ方について詳しく解説していきます。




■この記事を読むと得られること
- 寝る前に甘酒を飲むことで得られる効果と、その理由
- 寝る前に甘酒を飲むことで起こるデメリットと注意点
■本記事の信頼性
執筆者は、睡眠健康指導士上級の資格を持ち、25年以上にわたる睡眠外来での勤務経験があります。また、睡眠コンサルタントとしても活動し、数多くの人々の睡眠改善をサポートしてきました。豊富な知識と経験をもとに、甘酒と睡眠の関係について信頼性の高い情報をお届けします。
甘酒を取り入れることで、今まで悩んでいた寝つきの悪さや疲労感が改善され、質の良い睡眠が得られる未来を描いてみませんか?この記事を最後まで読んでいただくことで、甘酒を活用した理想の睡眠ルーティンが手に入ります。
寝る前の甘酒の驚くべき効果とは!
寝る前に甘酒を飲むことで睡眠効果が期待できる理由を簡単に言うと、栄養成分による脳と身体への働きとリラックスを促す作用にあります。
※甘酒苦手だよ!他の睡眠に効果的な飲み物教えてよ!っていう方へ!安心してください!勿論ちゃんとありますので、他の飲み物についてはこちらの記事を読んでくださいね。
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ブドウ糖による安定した血糖供給で中途覚醒を防ぐ
何故甘酒を飲むことで睡眠効果を上げるのか?という事ですが、その一つの理由としてはブドウ糖による安定した血統供給が出来る事になります。
どういう事?ってなっている方も多いと思うので、甘酒とブドウ糖と睡眠の関係について深堀して解説をしていきましょう。
まず睡眠中に脳はエネルギーとしてブドウ糖を必要としていますが、血統が下がりすぎると交感神経が刺激されて中途覚醒が起こる事があるんですね(要は夜中に目が覚めやすいって事です)
そこで甘酒を飲むことによって甘酒に含まれる自然な糖質が、緩やかに血糖値を保つ事によって夜間の覚醒を防いで、深い睡眠を維持しやすくなるという事になります。
後に言う事ではありませんが、甘酒には実はブドウ糖が豊富に含まれていますよ!
GABA(ギャバ)によるリラックス作用
実は甘酒の効果として優れているのはブドウ糖の関係だけではなくて、GABAによるリラックス効果があるって知ってましたか?
どういう事かというと米麹から作る甘酒にはGABAといってγーアミノ拡散という成分が含まれている事があります(販売されている甘酒によるみたいです)
で、そのGABAは脳内の興奮を抑えてリラックス状態を作る神経伝達物質で不安や緊張を和らげる作用があるので、これによって入眠しやすくなったり深い睡眠に入りやすくなるといった睡眠の質の向上効果が期待されております。
要は簡単にまとめると寝る前にリラックス出来にくい人向けと覚えておいてくださいね。
トリプトファンとビタミンB群で「メラトニン」生成を促進
甘酒については私も最初は全然何も知らなくて調べていくうちに驚きましたが、何と成分の中にトリプトファンやビタミンB群も含まれているんですね。
それがどうした?ってなると思いますが、まずこの甘酒に含まれているトリプトファンというアミノ酸は、「幸せホルモン」と別名で呼ばれているセロトニンの材料となっていて、セロトニンは夜になると「睡眠ホルモン」であるメラトニンに変化して、自然な眠気を誘導する事が出来る効果を持っておりますね。
そして甘酒に含まれているビタミンB群にはトリプトファンからセロトニンを作るのに必要な補酵素として働いてくれるので、非常に素晴らしい要素を持っているんです。
特にメラトニンの生成は睡眠において物凄く大事な要素になるので、この成分は軽視できないものなんですよね。
温かさと発酵香によるリラクゼーション
実は他の記事にも睡眠前にお勧めできる飲み物として書かさせておりまして、基本的には深部体温を極端に下げない様に温かいものを推奨しているのですが、この甘酒も例外ではなく、寝る前のお勧めできる飲み物として挙げる事は出来ますね。(ただ条件があります)
では理由を話していくんですが、就寝前に温かい甘酒をゆっくり飲むという行為を行う事で、身体をリラックスさせて入眠儀式の様な役割を立派に果たしてくれるんですよ。
また麹由来のものといいますか、その自然な香りや甘さが精神的な安心感をもたらすともされてまして、飲みながら就寝前の心身を落ち着かせてくれるんですね。
寝る前の甘酒のデメリットと注意点(ちゃんとした飲み方の説明あり!)
先ほどは寝る前の甘酒のメリットの部分を思い切り書いていましたが、ここからはデメリットや注意点について書かさせていただきます。
簡単に言うと間違った飲み方をしてしまう事によって逆効果になったり、別の健康リスクを起こす事もあるので、それを含めて注意点と共に読んでいきましょう。
カロリーと糖質が高く、太りやすくなる可能性がある
甘酒は別名「飲む点滴」とも呼ばれている程に実は栄養価が高いもので、当然糖質も多く含まれており、麹甘酒100ml辺りに約80~100カロリーで、糖質は約20g前後含まれているんですね。
問題はここではなくて何なのか?って事なんですけど、摂取するタイミングの問題になりまして、寝る前とは言いましたが寝る直前に摂取してしまうと消費されずに脂肪として蓄積されて太ってしまう可能性があるので注意してください!
※糖尿病や血糖調整が必要な人には不向きなので、糖尿病や耐糖能異常を指摘された方は医師に相談してから摂取を検討するようにしてくださいね!
どう対策すればよいのか?
基本的に摂取するタイミングとしては寝る直前ではなくて、出来れば就寝の30分~1時間前までに摂取するようにしましょう!
摂取する量については基本的に1日100ml程度を目安に控えめにするのが理想だと覚えておきましょうね!
血糖値の急上昇による睡眠の質の低下
睡眠の為の記事を書いている私が甘酒の事を今回書いてるんですけど、実は甘酒も飲み方によっては逆に睡眠の質を低下させる原因となってしまうので、何故そうなってしまうのか理由を説明させていただきます。
理由としては甘酒はブドウ糖が豊富なのは先ほど書きましたが、そのブドウ糖によって血糖値が急激に上がる可能性があって、それによって一時的に目が冴えてしまって交感神経が刺激されてしまい、実は睡眠効果が逆に下がってしまう事もあるんですね。
ではどう対策するのか?
これについての対策としては難しくはなく、甘酒を単体で飲むのではなくて、睡眠前に推奨しているナッツなどの低GI食品と一緒に摂取する事で血糖値の急上昇を防ぐ工夫がお勧めですね。
※睡眠と食べ物の関係については、こちらの記事を読んで参考にしてくださいね。
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そしてもう一つ大事な事としては空腹時に一気に飲まない事も大きなポイントです(空腹時に一気に飲むと血糖値が急上昇するので逆に寝れません!)
酒粕甘酒はアルコールを含む可能性がある
これは甘酒を飲む前に気を付けて欲しい事ではあるんですが、実は「酒粕タイプ」の甘酒には、製造過程で微量のアルコールが残っている場合がありますので、子供さんや妊婦中の方や運転予定がある方には不適切なものとなっております。
対策としてどうすればよいのか?
これは甘酒の選び方になってくるのですが、まず「麹タイプの甘酒(ノンアルコール)」を選ぶことが重要で、パッケージに「アルコール0%」と明記されているものを確認しましょう
胃腸が弱い人には負担がかかることも
何故胃腸が弱い人には不向きなのか?という事ですが、理由として甘酒は発酵食品という事で胃腸に刺激を与える可能性があって、特に空腹時や胃が弱い人が摂取する際に胃もたれや下痢を起こす事があるんですね。
対策法として
この場合の対策としては飲む量を調節する事と、空腹時を避けて摂取するようにする事ですね。(心配な方はお湯で薄めて飲むのもお勧めですよ)
最後に
まとめとして、寝る前に甘酒を取り入れることで得られる効果を再確認しましょう。
- 寝つきが良くなり安眠効果が期待できる
- 睡眠の質が向上し疲労回復を助ける
- 甘酒の栄養素で体調管理にも貢献する
甘酒は手軽に取り入れられ、睡眠の質を高めるための効果的な飲み物です。寝る前に適量を飲む習慣をつけることで、リラックスしながら質の高い眠りを得られるでしょう。