「不眠と統合失調症について知りたい」「統合失調症で眠れないときの対処法がわからない」「精神疾患と不眠の関係を理解したい」 こんなお悩みを解決します。




本記事の内容
- 統合失調症の基本情報
- 不眠と統合失調症の関係
- 不眠と統合失調症の対策
本記事の信頼性
本記事を書いている私は、睡眠健康指導士上級を取得し、睡眠外来で25年以上勤務してきました。また、睡眠コンサルタントの資格も持っており、数多くの患者さんをサポートしてきた経験があります。
不眠と統合失調症の関係について、この記事を読んでいただくことで、適切な対処法や治療法について詳しく理解できるようになります。また、精神疾患と不眠症の関連性や一般的な不眠症の情報についても学ぶことができます。
この知識を持つことで、統合失調症による不眠症に悩む方々が安心して日常生活を送るためのヒントを得ることができます。是非、最後までお読みいただき、適切な対処法を身につけてください。
統合失調症とは(知り合いの精神科医の情報を基に書いてます)


発症率と発生しやすい年齢
発症率は私の調べで知っている限りですが1%です。ただこの1%は小さくありません。
全人口の中で約100万人は発症していると考えると寧ろ多いんですよね。
発症年齢としては性別差があって男性は10代後半~20代前半が多くて、女性は20代後半~30代前半が多いと精神科医を交えた勉強会の中で言われた統計データで言われてましたね。
統合失調症の具体的な主な症状
統合失調症の症状なんですが実は種類があって今回分けて説明していきます
陽性症状 ※要は見えないものが現れる感じです
実際には存在しないものが見えたり聞こえたりし(特に幻覚よりも幻聴が多い)、根拠のない確信を持つ妄想を持つようになり酷くなると被害妄想になって(被害的な事が多い)、会話がまとまらず話の内容が飛躍するも起こる思考障害になる方は多いですね
これは脳内のドーパミン過剰が関与しているものだと担当の医師からは聞いてます
陰性症状 ※本来あったものが失われる
喜怒哀楽が乏しくなって表情が乏しくなる感情の平板化が起こり、何をするのも面倒になって活動が減るような意識の低下が起こって、人と関わることが減り社会的な引きこもりが起こってしまう方が来院している方が多かったですね。(不眠症に関係する患者さんでも多いんですよ)
一番の問題は口数が少なくなって会話が成り立ちにくくなる発話の減少が起こってしまうと、私も何人も見ていますが診察時の時本当に全くしゃべれないという方もいるんですよね。(保護者や同伴者に大体事情を聞きます)
こうなると相手が話すまで何回も根気強く付き合っていかなければいけません。(精神科と併設の睡眠外来では珍しくありません)
そして陰性症状は薬では改善しにくくて、日常生活でも長期的なリハビリや環境調整が必要になってきます。(ただ私の場合カウンセリングしているときは無理に最初はやらせずに世間話だけして少しでも話してくれる状況から作って、気を許してくれた段階で凄く軽くても出来る事を順にアドバイスするって感じですね。)
認知機能障害 ※基本的に多いのは思考や記憶の問題ですね
集中力が続かず作業や勉強が難しくなる様な注意力の低下を起こし、会話の内容をすぐに忘れて情報の整理が苦手になる記憶障害も起こって、物事を順序立てて考えたり目標を決めて行動するのが難しくなる計画性の欠如が起こってしまいます。
患者さんの中でこのタイプの方は社会生活を送る上で大きな影響を与える事が多かったですね。(それで学校を休学や退学、仕事も休業や失業された方も多いですよ)
感情障害
本来の統合失調症は感情の病気ではないけど、実際に患者さんと向き合うと感情面の変化も伴うことが多かったですね。実際に家族の方やパートナーの方も感じてる方多いと思いますよ。
統合失調症の一部の人はうつ病のような気分の落ち込みを感じる抑うつ状態になって、急に怒ったり笑ったりするなどの感情の起伏が激しくなる感情の変化を出している方も多かったですね。
統合失調症の原因
これも複数あるので分けて説明しますね!
遺伝的要因
・親が統合失調症の場合は子供の発症リスクが10%と言われてますね
・一卵性双生児みたいに同じDNAの場合は片方が仮に発症すると、もう片方の発症率は50%みたいです(これは勉強会で聞いた時はビックリしましたね)
ただこれだけを見ると遺伝の要素が強い感じに見えるんですけど、実は統合失調症の原因はそれ以外の環境的要因の方が圧倒的に多いですよ。
神経伝達物質の異常
過剰に働くと陽性症状(幻覚・妄想)が出るドーパミンの影響と、グルタミン酸が不足すると認知機能が低下して陰性症状が悪化するのもあるし、感情のコントロールに関与し統合失調症の一部の症状に関係するセロトニンの問題がありますね。
環境要因 ※寧ろこれが一番多いですよ!
妊娠中の感染症や出産時の低酸素がリスクを高める出生時の問題や、警察病院の薬物系に詳しい先生を交えた勉強会では大麻や覚醒剤とLSDなどの薬物が発症リスクを上げると聞いてます(ただ違法的な物は今回省力します)
一番の問題としては強いストレスが発症のきっかけになる事の方が凄く多いですね。同時に不眠症になっている方が基本的に多いです。
ストレスと不眠症に関して詳しい話を書いている記事があるので是非こちらを読んでくださいね。
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不眠と統合失調症の関係とは?
統合失調症は、精神疾患の一つであり、睡眠障害を引き起こすことがよくあります。睡眠障害は、統合失調症の症状を悪化させる要因の一つであり、適切な対処が必要です。


統合失調症そのものが原因の不眠
統合失調症自体の原因の不眠といっても結構様々な原因の数があるので、代表的な物を分けて教えていきましょう。
幻覚や妄想による不安や興奮
簡単に言ってしまうと例えて言うと常に警戒している状態になるので寝つきが悪くなる感じですね。要は入眠障害になりますね。(受診されてきた患者さんでいましたよ。信じられないかもしれませんが普通にいますよ)
どんな感じなのかを例にして挙げていきますね!
・誰かに監視されている・悪口を言われているの様な被害妄想ですね、これで不安が強くなってしまって眠れないって方ですね
・誰かの声が聞こえる・命令されるみたいな幻聴が聞こえてしまって不安が強くなって眠れないって方です。
こういった妄想や幻覚によって交感神経が過剰に働いて脳が興奮状態になってしまうので眠りにつくことが非常に困難になった方ですが、この原因の方で実際に何時間経過しても寝れないという方が多かったですよ。
強いストレス・不安感
実は統合失調症の患者は強いストレスを感じることが多い、というよりほとんどそうじゃないかなあ(統合失調症の患者さんで私が関わった多くの人の話を聞くと結構ストレスが相当凄い人いましたからね)
そしてそういう人の共通点なんですが「自分が普通ではないのか?」とか「周囲の人は味方ではなくて敵ではないか?」とか「将来が不安で仕方ない」といった感じのストレスや不安感が交感神経を刺激して、最終的にリラックス出来ずに寝付けなくて不眠に繋がります。
思考の混乱や抑うつ症状
統合失調症の一部の患者様で思考がまとまらず考えが次々と浮かんできてしまう事で眠れないことがある方もいましたね。
陰性症状(意欲の低下・感情の鈍化)によって日中の活動量が減って昼夜逆転 になりやすのですが、精神障害者3級以上の方は全然います。
ざっくりいうと思考が止まらずに夜眠れない感じになりますね。
神経伝達物質の異常
長くなるので要点だけ話していきますね!
ドーパミンの過剰分泌
ドーパミンという物質は覚醒に関与する神経伝達物質で統合失調症になってしまうと、ドーパミンが過剰に分泌されてしまって興奮状態が続いて眠れなくなってしまう感じですね。
要は脳が覚醒状態になってしまって寝つきが凄く悪くなるんですよ。
メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌異常
メラトニンは夜になると分泌されて眠気を誘発するホルモンで統合失調症になってしまうと。分泌リズムが乱れてしまって夜に眠くならない事が多いとされています。
要は寝る時間になっても眠くならないって感じですね。
セロトニンの低下
セロトニンは精神の安定に関与する神経伝達物質でこれが不足してしまうと睡眠のリズムが乱れてしまう感じです。
精神が不安定になりやすく不眠になりやすいですね。
結論(医師や私の感想として)
これについてどうなのかという討論会をした事があって、互いに思っていたのは紹介した全部の神経伝達物資が問題になっている方の方が多いのでは?って感じになりましたね。
実際にカウンセリングの時に患者さんと関わっているとそう思いたくなりますよ。(本当にそう見えてくるから)
治療薬(抗精神病薬)の影響
統合失調症の治療では精神科の方からは抗精神病薬(ドーパミンを抑える薬)が処方されて使われますが、ただそれ以外の薬の種類によっても睡眠に影響を与えることがありますよ。(これも患者さんの事例で説明していますが)
こちらも要点だけさくっと話していきますね!
抗精神病薬が眠気を引き起こす
クエチアピン(セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)、リスペリドン(リスパダール)など多分聞き覚えのある薬だと思いますが、実のところこの薬は副作用として鎮静作用が強くて過剰な眠気を引き起こす事が多いですね。
それによって日中に眠気が強くなってから夜に眠れなくなる(昼夜逆転) 方も実は重度の患者様の方では珍しくありませんよ。(私が働いていた所は何人がかりで抑え込まないと暴れて危ない行動するような方も結構来てましたので、緊急時対応としてよく精神科の方へ駆り出されてました)
実は逆に不眠を引き起こす薬もある
アリピプラゾール(エビリファイ) など聞きなれた薬と思いますが、一部の患者様において覚醒作用が強くて不眠を引き起こす事がありますね。
結構患者さんの中では薬の副作用で眠れなくなるケースもあるんですよね。
環境や心理的要因
統合失調症の患者様は生活習慣の乱れや社会的なストレス によって睡眠リズムが崩れやすい方は普通に多かったです。(私が関わった患者さんの事例ですが)
生活習慣の乱れ
昼夜逆転しやすく、運動量も少なく、日中の活動量が少なく、アルコールやカフェインの過剰摂取と生活に明らかに悪影響を起こしている方も結構多かったですよね。
特に昼夜逆転が多くて昼寝て夜眠れないって感じの方多いですよ。
社会的ストレス
これも生活習慣の乱れと同じように多いですが、職場や学校でのストレスや家族との関係悪化、そして経済的な問題が原因で精神的ストレスが強くなって不安感が増して不眠になってしまった方、、というより不眠もですが精神的疾患になるキッカケとトラウマなんですよね。
だってこれが無いと大半統合失調症は出ませんからね。それくらい大きな問題なんですよ。
統合失調症による不眠症の対策法


医師と相談して適切な治療を受ける(まず基本はここです!)
統合失調症の不眠を改善するために医師と相談して薬の調整や睡眠改善のための治療を受けることが一番です。(というより独断で色々してしまうと副作用やらなんやらで悪化してしまうケースありますよ)
抗精神病薬の調整(薬ならこうなりますね)
眠気が強すぎる場合 → 朝に飲む薬を変更する・眠れない場合 → 鎮静作用のある薬に変更って感じで医師と定期的に診察をして状況を伝える事によって、基本的には調整してくれますよ。
必要に応じて睡眠薬を併用
基本的に眠れない事も十分なストレスになりますので、状況によって睡眠薬の処方も全然ありますね。
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幻覚や妄想のコントロール
抗精神病薬を適切に服用することで症状を抑える事が出来るんですが、基本的にはストレスが原因で症状が悪化する事が多いのでリラックスする習慣が必要ですね。
ただ症状がひどい時は主治医と相談して薬の調節を検討してみてくださいね。
生活習慣を改善する
睡眠リズムを整える
これについては詳しく書いている記事が他にあるので是非そちらを見て参考にしてください。
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日中の活動を増やす
基本的には朝起きて日光を浴びる事で体内時計を整えて、その際に軽い運動をウォーキングでもいいので行うとストレスホルモンの分泌を抑える事が出来ます。
また睡眠前もスマホやPCの操作を止めて、深呼吸やストレッチを行う事によってリラックスしやすくなりますよ(これ継続的にやると効果あるんですよ)
カフェインやアルコールを控える
こちらについては詳しく書いている記事があるので、是非こちらを読んで参考にしてください。
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寝室の環境を改善
出来れば夜の寝室で光が遮らないようなカーテンを付けて、音に関しても自然の音を出しておくことでリラックスしやすいですよ。
室内の温度と湿度の調整が部屋の中において一番重要な事になるんですが、こちらにおいては以下の記事に詳しく書いているので是非読んで参考にしてくださいね。
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スマホ・PCの使用を控える
これも本当に気を付けるべきことで、スマホやPCの使用を就寝前まで行うと目や脳の疲労が残って睡眠の質を下げてしまいます。
詳しく言ってしまうとスマホやPCから出てくるブルーライトを浴びてしまうとメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が抑制され眠れなくなるので、就寝の2時間前より使用を控えるのが望ましいですね。
最後に
この記事では、統合失調症と不眠症の関係について詳しく解説しました。以下に要点をまとめます。
- 統合失調症とは何か
- 統合失調症の原因
- 統合失調症による睡眠障害
- 不眠症の一般的な情報
- 統合失調症の治療法
- 睡眠障害の治療法
統合失調症と不眠症の管理には、専門的な治療と生活習慣の改善が必要です。この記事を参考にして、適切な対策を講じてください。